うどんの国の元黄色電車 600形(元名城線1000系)編 その1
本題に入る前に…
ことでんに在籍する車両に1080形という車両がおり、ことでんに来る前は京急で1000形として活躍していた車両です。
来年60周年を迎えるとのことでクラウドファンディングで還暦の赤プロジェクトとして復刻ラッピングの募集をしていましたが逆転劇を見せ、無事に達成となったようですね。たまたま当該の1081号車を撮っていました。
いつか黄電が日の目を浴びる日が来ないかなぁ…と思いつつ。。。
~~~~~ここから本題~~~~~~
今回からは名城線から移籍してきたグループを解説していきます。
タイトルは名城線の各種から改造が行われているため、名城線の黄電の総称である1000系としています。
名城線グループの特徴としては東山線車に比べ背が低いですことですがこれは東山線が2重屋根(屋根肩通風口)であるのに対し、名城線は1重屋根(屋上通風器)であったためです。車両寸法が違うことは図面からもわかります。(名城線は3340mm、東山線は3370mm)
屋根上を見ても違いが判ります。
左が東山線車両、右が名城線車両ですが東山線車両の方が上へ飛び出しており、側面から屋根にかけての丸みも違います。
こちらのブログに図面が載っているので参考に載せておきます。
名古屋でこの顔は東山線の5000形のみであったため、名城線の車高でこの顔は少し違和感があります。
また、名城線の600形は全車両が中間改造のためゴム支持窓で幕も外側にコード読み取り機が飛び出ているものになっていますが、改造直後は京王3000形廃車発生品の小さなものがついていたことがあったようでネットに写真も上がっています。
名城線グループは東山線グループに比べ転属があったため複雑な経歴を持っています。
名城線グループは6両編成3本、計18両のうち14両を譲受しています。
また他の4両も福鉄に再就職しており、ことでんに来た編成は全車両が見事国内へ再就職しています。
初めは琴平線で活躍する603編成と605編成。
朝ラッシュは絶えず18m車が4両で走っている琴平線、さすがに15mでは輸送力が足りず、朝ラッシュの一宮~高松築港の固定ダイヤでのみ活躍し、昼間と土日は一切動かない車両となっていますが、毎年高松サンポート花火の際には夜の増発にも駆り出されています。
固定ダイヤは
仏生山→回送→一宮7:42発→高松築港8:06発→仏生山8:33発→高松築港8:52発
の2往復のみ。
この2編成は元々長尾線で活躍していましたが、長尾線の18m対応により平成23年に琴平線へと転属しました。
黄色い車体が名古屋時代を彷彿とさせますが名城グループなので背が低いのが残念なところ。
603編成。平成11年6月19日に竣工し、名城線時代は603号車が1615号車、604号車が、1901号車を名乗っていました。
この車両たちは名城線時代には志度線の625編成と同じ組成(1201編成)を組んでおり、その中の4両目と3両目でした。また先頭車は福鉄602号車になっています。
また、603号車は名城線1100形を4連化する際の増結車のため、昭和46年製と名城線グループでは最古参車となっています。
605編成。平成11年11月24日に竣工し、名城線時代は605号車が1617号車、604号車が、1902号車を名乗っていました。
この車両たちは名城線時代は1203編成に組み込まれており、その4号車と3号車で同じ1203編成からは志度線の627編成が組まれており、603編成と似たような経緯を持つ車両です。またこちらの元先頭車も福鉄610編成になっています。
つづいて長尾線所属車。
こちらも朝ラッシュが主な活躍となっています。
613編成。平成14年12月7日に竣工し、名城線時代は613号車が1702号車、614号車が、1905号車を名乗っていました。
この車両たちは名城線時代は1209編成に組み込まれており、その4号車と3号車で同じ1209編成からは志度線の631編成が組まれています。また志度線の721編成も同じ編成でした。
603,605編成と異なり改造元が1700形なのは補助電源装置がついていたか、ついていないかの違いでことでん移籍時に差異はなくなっています。
現在唯一の長尾線所属600形となっています。
意外と長くなってしまったので志度線グループは次回へ続きます。